LinX Express Vol.216

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2015新春特別対談 FA技術の将来像


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FA業界ののびしろ

 

村上:  いままでは採用していなかった分野が画像処理をやりはじめています。カメラが安くなって来ているというのがその一因でしょうか。

足立:  カメラのこともありますし、あと自動化のニーズが増えて来たということでしょう。コスト削減ということもあるでしょうし、自動化に伴う生産の安定化への需要がさらに高まったということもあるでしょう。日本に限らず、世界的にその流れはあります。

村上:  FA市場の広がりというところでは、以前は検知するだけ、信号がでるだけ、というものが、何か起こった時に画像として残したいという意向があるように思います。

足立:  そうですね、単純な有無だけでない判別をしたいという意向があると思います。

村上:  トレーサビリティは数年前から盛んになっている傾向が見受けられます。たとえば医療系の人が中心に、製造物ぜんぶをHDに保存して行く、という。

足立:  カメラと記憶媒体が安くなっているのが要因でしょう。

村上:  あとは規制が厳しくなっている。

足立:  分野限らず、色々なところでデータの持ち方は重要になっています。そうした際に、取るだけとって後はどうしたら…というのは困ると思います。検索できない、という。弊社では、弊社システムで取得した画像であれば、何時、どういった状況でそのNGが発生したのかということが解析できるようになっています(VDA=ViSCO Data Analyzer)。以前であればNG画像だけ保存する傾向でしたが、今では全数に、という変化もあるため、解析手段にもバリエーションが増えてくるのではないか、という予測です。 

村上:  他にも例えば、工作機械に画像処理を搭載していく潮流を感じていますが、逆になぜ今までやっていなかったのでしょう?

足立:  手が回っていなかったのでしょうね、そういう意向はあったとしても。 この分野は増えていくと考えています。   実際に、弊社にいただくお問合せ全体を見渡しても、既存ではないところからのものがかなり増えています。業界内からのものだけでなく、全体的に増えているのが感じられます。いままではやっていなかったけれど、これから自動化していきたい、というものです。

日本でもアメリカでもそうですけど、人件費が高い。 製造工程は全自動化し、ラインには最終的に人間が一人か二人だけいればいい、というのであれば、それがいいと思います。全自動化して人件費を抑えられれば、国内でも製造ができると見込んでいるのでしょう。だから、日本もアジア諸国から製造業が戻ってくるのではないでしょうか。

村上:  まったく人に頼らず、品質を安定化する。BASLER社製品の強みも同じです。  

 

足立&村上:  今年も業界を盛り上げていきましょう!

 

 

 

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